フィナンシェというお菓子はご存じでしょうか?フィナンシェとはフランス語で「お金持ち」「金融家」という意味で金塊の形を模したものがほとんどです。
焦がしバターとアーモンドを使用していることで香ばしい芳醇な香りが楽しめる焼き菓子です。
今回はこのフィナンシェの作り方と失敗しないコツをご紹介していきたいと思います!
[chat face=”美味しいものを食べた女性.png” name=”食べっ子ちゃん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]フィナンシェってマドレーヌと似ているよね!マドレーヌとの違いは何なんだろう?[/chat][chat face=”パティシエ.png” name=”パティシエ” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]フィナンシェは焦がしバター、アーモンドパウダー、卵白を使っていて、マドレーヌは溶かしバター、全卵を使用しているんです!似ているようで食感や風味が全然違うんですよ[/chat]
「フィナンシェ」レシピ
[chat face=”美味しいものを食べた女性.png” name=”食べっ子ちゃん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]フィナンシェって焦がしバターを入れるんだったよね!なんだか難しそうだな・・・。[/chat]
[chat face=”パティシエ.png” name=”パティシエ” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]焦がしバターを作る時のポイントもしっかり説明するので一緒に勉強していきましょうね![/chat]
では早速フィナンシェのレシピを見ていきましょう!
フィナンシェ インゴット型8個分 | |
材料 | 分量 |
無塩発酵バター | 70g |
卵白 | 80g |
上白糖 | 70g |
ベーキングパウダー | 1.5g |
バニラオイル | 適量 |
アーモンドパウダー | 25g |
準強力粉 | 30g |
最高に美味しいフィナンシェのレシピをプロが伝授! 本格フィナンシェの作り方
今回の配合は上記から参考にさせていただきました♪
準備する道具:計量器、ボール、ゴムベラ、ふるい器、ホイッパー、絞り袋、鍋、インゴット型、オーブン
「フィナンシェ」簡単な作り方
[chat face=”美味しいものを食べた女性.png” name=”食べっ子ちゃん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]香ばしくて、薫り高いあのフィナンシェを作るにはどうしたらいいんだろう?[/chat]
[chat face=”パティシエ.png” name=”パティシエ” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]フィナンシェのあの香りを引き出すにはズバリ焦がしバターにポイントがあります!早速見ていきましょう![/chat]
下準備
型にバターを塗る
フィナンシェの生地を作る前に型にバターを塗っておきましょう!
・型にバターを塗っておくことで、焼成後簡単に型から取り外すことができます。
・型に塗るバターは固形のものを使用しましょう。
・バターを塗った後は溶けて生地と混ざるのを防ぐため冷蔵庫に入れておきましょう。
粉類(アーモンドパウダー、ベーキングパウダー、準強力粉)を合わせてふるっておく
材料にある粉類はすべて合わせてふるっておきましょう。[chat face=”パティシエ.png” name=”パティシエ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]この下準備で舌触りがよくなります![/chat]
オーブンを160度に予熱する
生地を焼く前には必ずオーブンを予熱しておきましょう。
①卵白に上白糖を入れ混ぜ合わせる
ボールに卵白と上白糖を入れてホイッパーで泡立てないようにすり混ぜましょう。[chat face=”パティシエ.png” name=”パティシエ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]泡立てて気泡が入ってしまうと生地がパサパサになってしまうので注意しましょう![/chat]
②合わせてふるっておいた粉類を加えて混ぜ合わせる
①に合わせておいた粉類を加えてホイッパーできれいになじむまで混ぜていきましょう。[chat face=”パティシエ.png” name=”パティシエ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]あまり混ぜすぎると小麦粉に含まれるグルテンが形成され硬い食感になってしまうのできれいに馴染むまで混ぜましょう。[/chat]
③焦がしバターを作る
次にフィナンシェづくりの要になる焦がしバターを作っていきます。
①深い底の鍋にバターを入れて火にかける。
②バターが溶けて、パチパチと気泡が割れる音がしたらホイッパーで静かに混ぜる。
③泡が細かくなり、泡自体にほんのり茶色く色づいたら火を止めて濡れ布巾の上に置く。(バターの色自体は、プリンのカラメルくらいがベスト)
④生地に焦がしバターを加えていく
作っておいた生地に焦がしバターを入れてホイッパーで混ぜ合わせます。[chat face=”パティシエ.png” name=”パティシエ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]バターは適切な温度(約50度程度)で入れないと失敗のもとになるので気を付けましょう![/chat]
失敗ポイント
・バターの温度が高い:生地に含まれる卵白に火が通ってダマになってししまったり底上げの原因になる
・バターの温度が低い:乳化しずらく均一な生地にならない
⑤バニラオイルを加える
生地にバニラオイルを3滴ほど加えて混ぜましょう。一気に風味豊かな生地になります。
⑥1~2時間ほど生地を休ませる
生地にラップをして冷蔵庫で1~2時間休ませましょう。[chat face=”パティシエ.png” name=”パティシエ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]休ませることで生地が落ち着き、扱いが簡単になります![/chat]
⑦型に流しいれる
できた生地を型に流し入れていきます。型に流しいれるときは、少し膨らむので型の7分目まで流し入れましょう。[chat face=”パティシエ.png” name=”パティシエ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]絞り袋に入れて流しいれるとやりやすいですよ^^また、流し入れたら台に型を打ち付けて均一に均しましょう。[/chat]
⑧160度のオーブンで約12分焼成後、鉄板の向きを変えてさらに3分焼く
生地を流し込んだら、160度に予熱しておいたオーブンで約12分焼成し、鉄板の向きを変えてさらに3分ほど焼きましょう。[chat face=”パティシエ.png” name=”パティシエ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]鉄板の向きを変えることで焼きムラができるのを防ぎます![/chat]
「フィナンシェ」失敗原因と対処法
[chat face=”美味しいものを食べた女性.png” name=”食べっ子ちゃん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]フィナンシェを作るうえで気を付けることはあるの?[/chat]
[chat face=”パティシエ.png” name=”パティシエ” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]では、フィナンシェを作る時によくある失敗とその対処法についてご紹介しますね![/chat]
パサパサになったり、硬い食感になる
出来上がったフィナンシェを食べたら思ってたよりパサパサだったり硬かったりしたことはありませんか?なぜこのような食感になるのでしょうか?
卵白を泡立てすぎた
卵白と砂糖を混ぜ合わせるときに泡立てるように混ぜてしまうと、気泡が入ってしまいパサパサとした食感になってしまいます。
卵白と砂糖はすり混ぜるように混ぜましょう!
粉類を加えてから混ぜすぎた
準強力粉や薄力粉などの小麦粉には「グルテン」と呼ばれるものが含まれており、小麦粉を混ぜすぎるとグルテンが出てきてしまい硬い食感になってしまいます。[chat face=”パティシエ.png” name=”パティシエ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]グルテンとは、パンやパスタなどのモチモチとした食感をだす重要なものです。しかしクッキーなどの焼き菓子には硬い食感を与えてしまうので混ぜすぎには注意しましょう![/chat]
・粉類を加えてからは、混ぜすぎに注意しましょう!
・均一に混ざればOKです。
フィナンシェの底があがってしまう
焼きあがったフィナンシェの底を見たら浮き上がってへこんでいることはありませんか?なぜ底が上がってしまうのでしょうか?
バターの温度が高すぎる
焦がしバターを作ってから生地に加えるときに温度が高いままだと生地自体の温度が上がってしまい底上げの原因となってしまいます。
・焦がしバターを作ったら濡れ布巾の上に一度鍋をおいて粗熱を取ってあげましょう。
・約50度くらいで生地に加えましょう。
粉類を加えてから混ぜすぎた
先ほどの説明にもあったように、小麦粉を混ぜるとグルテンというものが出てきてしまい底上げの原因にもなります。[chat face=”美味しいものを食べた女性.png” name=”食べっ子ちゃん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]食感にも焼きあがりの形にも影響するんだね![/chat]
・均一になればOK。必要以上に混ぜないようにしましょう!
バターを入れた後にきれいに混ざらない
焦がしバターはうまくいったのに生地とうまく混ざらないなんてことはありませんか?なぜきれいに混ざらないのでしょうか?
バターの温度が低すぎる
先ほどは焦がしバターの温度が高すぎるのはよくないとお話ししましたが、逆に低すぎると生地の水分と、バターの油分が乳化しにくくきれいに混ざらない原因となります。
焦がしバターは約50度で加えるようにしましょう。
材料の代用
[chat face=”美味しいものを食べた女性.png” name=”食べっ子ちゃん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]お家に上白糖じゃなくてグラニュー糖があったんだけどこれで代用はできるかな?[/chat]
[chat face=”パティシエ.png” name=”パティシエ” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]グラニュー糖でも作ることは可能です!では他にもどんな材料が代用可能か紹介していきますね![/chat]
発酵バターは普通のバターでも代用可能
発酵バターは普通のバターでも代用可能です。フィナンシェはバターの香りが大変重要なので、マーガリンなどの植物性油脂を使用するのはおすすめできません。cottaさんのとても詳しく書かれた記事がありましたので、よかったら参考にしてみてください^^
上白糖はグラニュー糖でも代用可能
上白糖はグラニュー糖でも代用可能です。上白糖はしっとり仕上げることができますが、グラニュー糖は粒子が細かいため扱いやすいのでグラニュー糖もおすすめです♪[chat face=”パティシエ.png” name=”パティシエ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]他にも上白糖には、濃い焼き色が付きやすいってのも特徴のひとつなんです![/chat]
準強力粉は薄力粉でも代用可能
準強力粉は薄力粉でも代用可能です。準強力粉は薄力粉よりもタンパク質の含有量が多く、少しモチっとした生地に仕上がりますが、薄力粉はふんわり軽い生地になるのが特徴です![chat face=”美味しいものを食べた女性.png” name=”食べっ子ちゃん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]うちには準強力粉はなかったけど薄力粉はあったよ![/chat][chat face=”パティシエ.png” name=”パティシエ” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]それでは薄力粉で作ってみましょう![/chat]
まとめ
いかがでしたか?フィナンシェはバターの風味を存分に生かしたお菓子なので焦がしバターを作る際には焦がし具合に気を付けて作ってみましょう!では最後に作り方のポイントをもう一度おさらいしていきましょう!
・卵白と砂糖は気泡が入らないようにすり混ぜる。
・粉類を入れてからは必要以上に混ぜない。
・焦がしバターは適切な温度(約50度)で生地に加える。
[chat face=”パティシエ.png” name=”パティシエ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]手作りのフィナンシェは3日~5日で食べきるようにしましょう![/chat]
コメント