ハイサイ♪ジーマーミ豆腐のという沖縄の料理をご存知ですか?沖縄の郷土料理でピーナッツ豆腐の事です。
ジーマーミは琉球語で「地豆/じまめ」で落花生の事を指します。他にはヂーマーミ豆腐、鹿児島地方ではだっきしょ豆腐とも呼ばれています。
本記事では、ジーマーミ豆腐のレシピをご紹介しています!ひんやりしてもっちり食感が美味しいです。ちむどんどん♪(ワクワク)しながら作っていきましょう。
落花生?豆腐?と混乱しそうなジーマーミ豆腐ですが、実は手軽に作ることができます!わかりやすく解説していきますので一緒に見ていきましょう!
ジーマーミ豆腐のレシピとは

基本のレシピ
まずはジーマーミ豆腐の基本レシピです。
〈4人分量〉
材料 | 量 |
---|---|
落花生(殻つき) | 160g(約75個~80個) |
水(片栗粉の6倍) | 528ml |
片栗粉 | 88g |
おろししょうが(又はおろしわさび) | 4g |
◎ | だし汁(かつお)30ml~40ml |
◎しょうゆ(濃口) | 20ml(大さじ1強) |
◎みりん | 18ml(大さじ1) |

準備する道具
- ミキサーもしくはフードプロセッサー
- 耐熱ボウル
- 布巾(濾す用)
- 泡立て器
- 鍋
- 木べら
- 流し箱(無ければシリコン製の容器など)
- 濡れ布巾(ラップでも可)
- 包丁
- 小さいボウル
栄養とジーマーミの効能
〈栄養量1人分〉
栄養素 | 量 |
---|---|
カロリー(エネルギー) | 312kcal |
たんぱく質 | 10.5g |
塩分量 | 0.8g |
ジーマーミ豆腐の簡単な作り方
ジーマーミ豆腐を作るって…まったく想像がつかず難しいイメージを持たれてる方も多いと思います。

豆腐といっても冷やして固める豆腐ねぇ。
コツが分かればなんくるないさぁ!レッツトライ!
それでは、ポイントも作り方と合わせて詳しく解説していますので見ていきましょう!
ジーマーミ豆腐の作り方
ジーマーミ豆腐の作り方を解説していきます。
落花生の薄皮はそのままで使うとほんのりピンクに色づいた仕上がりになるよ♪
下準備① 熱湯を準備し、落花生を40分ほど茹でて殻をむいておく。
下準備できた落花生の豆と水2/3ほどの量を入れて滑らかになるまでミキサーにかける。
①を布巾に包み、揉みほぐすようにしながら絞って残りの水と片栗粉を合わせてダマにならないようにしっかりと泡だて器でかき混ぜる。
②を鍋に移し中火で熱し、木べらで混ぜながら粘り気がでるまで混ぜる。
弱火にして約20分程練るように混ぜていき、表面にしわが出るような状態になったら火を止める。



ここは大変だけど頑張りポイントだっキョ♪
あらかじめ流し箱やシリコン容器を軽く濡らしておく。
③を手早く流し込んで粗熱を取る。濡れ布巾かラップをかけて冷蔵庫で冷やし固める。(約2時間)
固まったら適当な大きさに切り分けて、おろししょうがを乗せる。
(クッキングシートがあればくっつきにくいので便利)
◎の調味料を合わせてかけダレを作り、お好みの量をかけて完成。
(ラップをせず、600Wのレンジで30秒加熱して作っても可)
ジーマーミ豆腐の失敗原因と対処法
気合を入れて作ったのに失敗した…。悲しくなりますよね。
ここではよく起こる失敗の原因や対処法を説明していきます。
ダマができてしまった



あいやー。何だかゴロゴロの食感になってる~。
ダマができて失敗したさぁ。
原因〈作り方②の混ぜ不足〉
落花生のしぼり汁と片栗粉を合わせた時に混ぜが足りなかった事が原因です。
対処法〈作り方②→しっかりと混ぜる〉
片栗粉は水分に混ぜて放置しておくと底に溜まって固まる性質を持つので、よく混ぜたらすみやかに鍋に移して加熱する。
混ぜが不十分の状態で加熱すると片栗粉が糊化(こか)してしまいダマの原因となります。
色や食感がイマイチ



何だか色もくすんでて甘みも少ないジーマーミ豆腐だっキョ…。
原因〈落花生〉
古い落花生や煎りの強い落花生を使ったのが原因です。
対処法〈生の落花生を使用する〉
生の落花生を使うことで色味や味も格段に良くなるとされています。
ただ、生の落花生の場合は殻を取り、一晩水の浸して薄皮を剥くという手間がありますので、大変です。
薄皮は取り除くことで澄んだ乳白色に仕上がりますので、そちらのジーマーミ豆腐もおすすめです。
硬く仕上がってしまった



ツルンツルンってなめらかさが無かった…
硬いジーマーミ豆腐になってしまったさぁ。
原因〈作り方③→練り方が足りない〉
粘り気が出てきてから全体をうまく練られてなかった事が原因です。
対処法〈全体をまんべんなく練る〉
サラサラから粘り気が出てきてからの練りは中々大変ですが、ここが仕上がりに繋がるポイントです。
鍋全体の生地を根気よくまんべんなく練っていきましょう。
ジーマーミ豆腐の材料の代用






ピーナッツバターと豆乳
香りとコクはピーナッツバターと豆乳で代用できます。
ピーナッツバターは落花生の香りを、コクを出すため豆乳を使います。この代用でもしっかりとコクと香りのあるジーマーミ豆腐ができるんです。
ピーナッツバターは「クリーミー」や「スムース」のタイプを使用してください。粒が無いためサラサラの食感です。
豆乳は無調整豆乳だとピーナッツの香りが弱まってしまいますので「調整豆乳」にしてくださいね。
葛粉(くずこ)
本場沖縄では「芋くず」を使いますが、つるんとした食感を出すなら「葛粉」を使った方がオススメです。
もちろん片栗粉でも十分な食感を出すことは可能ですので安心してくださいね。
代用品でのレシピ
〈4人分量〉
材料 | 量 |
---|---|
ピーナッツバター(無糖/スムースタイプ) | 大さじ1(訳18~20g) |
調整豆乳 | 100ml |
◎水 | 100ml |
◎葛粉 | 20g(大さじ2強) |
◎塩 | 少々 |
ピーナッツバターをボウルに入れ、調整豆乳を少しずつ加えながら溶きのばす。
◎を合わせる。葛粉は軽くつぶしながら加えて混ぜてからざるでこして鍋に入れる。
①と②を合わせてよくかき混ぜ中火にかける。常に混ぜながら表面にしわが出るような状態までとろみをつける。
水でさっとぬらした容器に流し、粗熱を取ってから冷蔵庫で冷やし固める。



ピーナッツバターだと優しい味にしあがりそうだっキョ♪
ジーマーミ豆腐のアレンジレシピ
珍しい料理であるジーマーミ豆腐ですが、意外とアレンジ自在な一面も持っています。なんとピーナッツの搾りカスまでおかずになるので紹介します。
ココアdeフュージョン
〈材料〉
材料 | 量 |
---|---|
ココア | 20g(大さじ3) |
牛乳 | 120ml |
ジーマーミ豆腐 | 適量 |
〈作り方〉
1.ココアを温めておいた少量の牛乳でよく練ってから残りの牛乳で溶く。
2.よくかき混ぜてできたココアにジーマーミ豆腐を適量入れる。
〈ポイント〉
- 純ココアでもミルクココアパウダーでもOK
- 温めた牛乳でよく練ってから熱い牛乳で溶くと、よりなめらかになりコクも豊かになる
- ココアの苦みとの対比効果によりとジーマーミ豆腐の甘みがより増す
チョコレート味のジーマーミ豆腐



豆腐と言っても滑らかなパンナコッタのようだ。
これはスイーツにできるかも!!



スイーツのジーマーミ豆腐!?
想像できないけど、美味しそうさぁ!!
〈ポイント〉
- ダマにならないように葛粉や片栗粉はしっかりと混ぜるように。
- 抹茶や黒糖などを使うなどアレンジ自在
おからで卯の花
落花生も搾ればカス(おから)が残ります。残ったおからは、「卯の花」にしてご飯のお供にしましょう。
〈材料4人分〉
材料 | 量 |
---|---|
ピーナッツの絞った残り(おから) | 150g~200g |
糸こんにゃく(2~3cm幅に切る) | 100g(約1/2袋) |
にんじん(3~4cmの千切り) | 1/2本(約45g) |
干ししいたけ(千切り) | 1枚 |
ちくわ(5mm幅の輪切り) | 1本(約30g) |
青ねぎ(小口切り) | 2本(約6g) |
油(炒め用) | 小さじ1 |
◎油 | 大さじ1と1/2(18g) |
◎だし汁 | 250ml |
◎しょうゆ(淡口) | 大さじ1と1/2(27g) |
◎みりん | 大さじ1と1/2(27g) |
◎砂糖 | 大さじ1と1/2(14g) |
〈作り方〉
- 干ししいたけは湯で戻して切っておく。
- 鍋に油ひき中火で熱してにんじん→しいたけ→ちくわの順で炒める。
- 糸こんにゃくを加えて炒め、火が通ったらおからを入れてさっと炒める。
- ◎をすべて入れる。
- 全体をしっかりと混ぜ合わせて中火にする。煮汁が沸いてきたら火を弱火にして6〜8分炊く。
- 青ねぎを加えてひと混ぜして完成。
〈ポイント〉
- ピーナッツおから使い方は一般的なおからと同じです。
- おからと調味料を混ぜる時にある程度吸ってしまうため、時々鍋底から全体を混ぜつつ弱めの火で煮汁を軽く煮詰めるくらいの感じです。
- 加熱が足りないようなら1〜2分ずつ追加してください。
- 冷蔵で3〜4日ほど、冷凍の場合は1か月ほどもちます。
まとめ
ジーマーミ豆腐のレシピはいかがだったでしょうか?
外国の方も沖縄に行った際に振舞われたジーマーミ豆腐に驚いたようです。
The tofu was unlike any other tofu I’ve ever had, bursting with peanut flavor in a sweet, savory sauce. At first, I assumed the sauce gave it the peanut flavor
豆腐は私が今まで食べた他の豆腐とは異なり、甘くておいしいソースにピーナッツの風味が溢れていました。最初は、ソースがピーナッツの風味を与えていると思いました。
Flavorful journeys「Jimami Tofu Recipe: How to Make Okinawan Peanut Tofu」より引用
南国の郷土料理なので暑い夏にはぜひ作って食べてほしいです!
それではジーマーミ豆腐のまとめです。
- 生地がダマにならないようにしっかりと混ぜる。
- 火を入れて練る時は全体に行き渡るようにする。
- 生の落花生だと味も食感もより良くなる。



手作り感満載の優しい味!!
心も沖縄の海のようにおだやかになるかもしれないさぁ。
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