醤油飯「しょうゆめし」という郷土料理をご存知ですか?しょうゆめしは、醤油ご飯、とも呼ばれています。
愛媛県に伝わる家庭料理の一つで、伝統的な料理です。駅弁にもなっているほど代表的な存在です。

本記事では、しょうゆめしのレシピを紹介しています!
炊き込みご飯じゃないの?って思うと作るのは難しいと感じるかもしれません。シンプルisベスト!簡単に作れます!
分かりやすいよう細かく解説していきますので、ぜひ挑戦してみましょう!
醤油飯(しょうゆめし)の基本レシピとは


まずはしょうゆめし基本のレシピです!ここを押さえておきましょう。
4人分量(軽く茶碗4杯分)
材料 | 量 |
---|---|
精白米 | 450g(3合) |
水(しいたけの戻し汁を差し引く) | 450~500ml(通常は600ml) |
鶏肉(もも) | 150g(一口大が7~8個) |
●料理酒(鶏肉を漬け込む用) | 大さじ2 |
●淡口しょうゆ(鶏肉を漬け込む用) | 大さじ1と1/2 |
にんじん | 50g(約1/2) |
干ししいたけ(普通サイズ) | 3枚(約5g) |
水(戻す用、戻し汁は米を炊く水量に足す) | 100ml |
ごぼう | 50g(約1/3本) |
こんにゃく(板) | 1/2丁(約150g) |
松山あげ(普通の油揚げでも可➡1枚) | 1枚(約15g) |
◎しょうゆ(淡口) | 大さじ1と1/2 |
◎料理酒 | 大さじ2 |
◎塩 | 小さじ1/2 |



材料はシンプル!素朴な味付けが故郷の味やけんね!
〈仕上げ〉
たまご(錦糸卵用) | 1個(約50g) |
きざみのり(もしくは糸のり) | 適 量 |
準備する道具
- 炊飯釜(もしくはいつも使用している炊飯用の鍋など)
- フライパン(錦糸卵用)
- 包丁
- ピーラー(皮むき)
- まな板(肉と他材料は分けれるなら分ける)
- ボウル(中くらいが2~3つあれば良い)
- 軽量スプーン
- 軽量カップ
しょうゆめしの簡単な作り方


しょうゆめしのような炊き込みご飯系を作るのはすごく大変なイメージを持たれている方は多いと思います。
諦めないで~♪コツや時短テクさえ覚えてしまえば簡単に作ることができます!
それでは、ポイントも作り方と一緒に解説していきますので見ていきましょう!
しょうゆめしの作り方
しょうゆめしの作り方を解説していきます。
下準備① 干ししいたけを水に浸して戻しておく。➡戻し汁は炊飯用に取っておく
下準備② 米を洗ってざるにあげ水気を切る➡①の戻し汁と調味料分を差し引いた水で吸水させる
1~2cm幅くらいの小さめに切って、●の調味料と合わせてなじませる。
にんじんは皮をむき千切りにし、ごぼうは泥を落としささがきにする。
こんにゃくは千切りにしてサッと湯がいておく。しいたけも千切りにする。
水と戻し汁で吸水させた米に◎の調味料と具材を入れて炊飯する。(炊飯器の炊き込みモードが便利)
炊飯の間に溶き卵を油をひいたフライパンで薄焼きにし、刻んで錦糸卵にする。
炊き上がったら軽くかき混ぜ、錦糸卵ときざみのりをまぶして完成!
おこげができやすいです。鍋で炊く場合は火力が強すぎると焦げつくので気をつけてください。
しょうゆめしの失敗原因と対処法


OMG!失敗の原因と対処
しょうゆめしは炊き込みご飯の一種で、炊き込みご飯での失敗といえば「べちゃべちゃだったり芯が残る」「味が濃い」などあります。
ご安心ください。それら失敗の原因と対処法を紹介します。失敗は成功の母ですよ!
しょうゆめしの失敗原因は(水の分量と米の吸水)
主な原因としては、「水の分量」と「米の吸水」です。このポイントを押さえておけばうまく出来上がります。
原因1〈水の分量〉
分量の水を入れて、更に調味料やだし汁を入れると分量以上の水分を入れることになってしまいます。
炊き込みご飯の水分量は通常時の水の分量から調味料やだし汁を差し引いてください
対処法1〈調味料や戻し汁、だし汁の分量を差し引く〉



炊飯器やとわからんけんね。水の分量ってどれくらいなん?
…と思う方が多いはずです。そのような時にはこの目安を覚えておいてください。
炊飯の水分量は、基本的に米1合に対して水200mlです。(新米の場合は米重量の1.1倍です。)
今回のレシピであれば、調味料は約50mlと戻し汁が約100mlですので水の分量は450~500mlで十分です。
原因2〈米の吸水〉
米は洗う時点から水を吸います。
最低でも30分は吸水させないと硬い食感に仕上がります。ただ、種類によっては吸水時間が異なってくることがあるので注意してください。(玄米、雑穀類、麦類、無洗米など)
炊き込みご飯の場合は料理酒やしょうゆなど調味料の浸透圧によって米が水を吸いにくくなることがあります。
対処法〈最初から調味料を入れて吸水させない〉
米を洗って水気を取って、分量の水を入れて吸水させます。ここまでは通常の炊飯手順です。
炊き込みご飯などは調味料を加えるので、必ず十分吸水させたものに炊く直前に調味料を入れるようにしてください。
しょうゆめしの失敗原因(調味料の量)
美味しそうな香りが立ち、出来上がったのをいざ食べたら辛かった…という声はよく聞きます。
原因〈調味料・水の分量〉
調味料の分量もしくは水の計量にミスがある可能性が高いです。
対処法〈きちんと計測する〉
家庭で料理をする場合、ついつい計量せずに目分量でやってしまう方が多いはずです。炊き込みという調理法は出来上がり後に味の調整が難しいです。
お菓子と同様、料理もきちんと計量すると失敗は減ります。調味料や水は計量するよう習慣にしましょう。



計量は体の健康にも繋がるけん大事やけんね!


計量に役立つ情報を紹介します。
しょうゆめし材料の代用
具材も味も素朴なしょうめしは具材や味の代用、アレンジの幅が広いです。
「あ~これ無かった(´;ω;`)」という場合に代用できるもの等を紹介します。
具材の代用
干ししいたけ→しめじ、まいたけで代用可能
干ししいたけなんて家にない!って方は、しめじやまいたけで十分代用できます。
最近はカットしたものも販売しているので時短にもなり、しかも香りも良くなる一石二鳥です。
鶏肉→大豆ミート(加工肉タイプ)で代用可能
肉が苦手、あるいは食べられない方もいるかもしれません。またヘルシーさを優先するのであれば大豆ミートで代用することもできます。長持ちするのでストックしておけば便利です。
大豆ミートの場合は調味料の分量はそのままで、オリーブ油を小さじ1ほど少しだけ足すことでもも肉の油感を出せます。


調味料の代用
塩→だしの素
だしを取るのは面倒で顆粒だしだと味がぼやけるため、私がいつも使用しているアイテムがこれです。


1包で約500mlの出汁ができますので、3合ならちょうど良いくらいです。
水の量をほぼ変えなくても良いので楽ちんです。
出汁をとるだけだと中身が残ってしまうのでいつも破いて中身をそのまま使用しています。
しょうゆめしのアレンジレシピ


しょうめしが余ったり味変したい場合の簡単なアレンジレシピを3つ紹介します。
お茶漬け
〈材料〉
しょうゆめし | 茶碗0.5~1杯分 |
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温かいお茶orだし汁 | 100~150ml |
〈作り方〉
①しょうゆめしをレンジで温めて茶碗に入れる。
②温めたお茶かだし汁をかけて完成。
〈ポイント〉
- しょうゆめしに味がついているのでそのままでもOK
- だし汁だとより風味が増して美味しい
- 刻みねぎやすりごまを振りかけてもOK
焼きおにぎり
〈材料〉
しょうゆめし | 茶碗2杯分 |
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しょうゆ | 大さじ2 |
ごま油 | 小さじ1 |
〈作り方〉
①しょうゆめしを大きめのおにぎりにする。
②しょうゆとごま油を混ぜて、ハケで塗って両面を焼いていく。
〈ポイント〉
- しょうゆとごま油が焦げて香ばしくなる
- 味が濃いしょうゆめしであればごま油だけでもOK
- 焦げやすいので軽く焼き目がついたくらいで完成
- 火を止め、とろけるチーズをかけても美味しい♪
ライスグラタン
しょうゆめしが大量に残ってしまったものを洋食に変化させるワザです!
〈材料〉
しょうゆめし | 600g |
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ホワイトソース(缶) | 1缶(290g) |
かけるチーズ(ナチュラルチーズ) | 40~50g |
バター | 40g |
〈作り方〉
①しょうゆめしをレンジで温め、バターを入れて混ぜ合わせる。
②深みのある耐熱皿に1を平らに敷きホワイトソースをかけてチーズをかける。
③200℃に熱したオーブンで約10分焼いて焦げ目がついたら完成。
〈ポイント〉
- ホワイトソースが硬いと感じる場合は牛乳や白ワインを加え弱火で加熱しながら伸ばして使う
- 火を通した好きな具材をしょうゆめしの上にプラスしてもOK
- チーズは目安量なのでお好みで調節する
- 焦げ目がつかない場合は状態を見ながら1分ずつ追加加熱していく
- ヤケドに注意して召し上がれ♪
まとめ
しょうゆめしのレシピはいかがだったでしょうか?
いつものご飯に少しプラス調理するだけでグレードアップ間違いなしです!四国・愛媛の味にぜひトライしてみてください。
しょうめしの失敗しないコツのまとめです。
- 調味料や戻し汁、だし汁を加える場合は炊飯の水の量を計算する。
- お米は水のみでしっかり吸水させて、調味料類は炊く直前に入れる。
- 調味料類は計量するように習慣づける



しょうゆめしは室町時代からあったんよ!



在り合わせの具材で作りよった手軽な料理やけど、お客さんのおもてなしのためにも作りよったんやねぇ。
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