羊羹とは、あんこを寒天で固めた菓子で深い甘さと良いのど越しが特徴的な、和菓子の代表的な存在です。
本記事では、羊羹の…
- 由来
- 基本レシピとカロリーなど栄養量
- 簡単な作り方
- 失敗原因と対処法
- 材料の代用
- アレンジレシピ

所々にポイント・コツを掲載しとるぞぃ!見逃し注意じゃ!
を紹介しています!
「和菓子って難易度高め!」と思われがちですが、実は羊羹は簡単に作ることができるみたいです!
羊羹とは?


由来
「羊=ひつじ」「羹=熱い吸い物のこと」で、羊羹は羊のスープのことを表していました。禅宗の文化と共に日本に渡来しましたが、僧侶は肉食が禁止なので小豆で代用していた。
羊の肝の形に模して成型したものを蒸して汁に入れたものが、蒸し物のまま茶菓子として食べられるようになり、それが現在の蒸し羊羹の原型になった。



中国に小豆と砂糖を使った「羊肝餅」「羊肝コウ」という蒸し餅があるんよ!
これが羊羹のルーツになった説もあるそう!
「肝」と「羹」の発音(カン)・読み方が同じであるため、先の「羊羹」と混同されてしまい、菓子のほうに「羹」の字が使われるようになったとされます。
羊羹の基本的なレシピ


基本レシピ
〈分量(12cm×7cmの型1つ分)〉約5人分
材料 | 量 |
---|---|
こしあん | 400g |
水 | 200ml |
粉寒天 | 4g |
砂糖(上白糖) | 130g |
準備する道具
- 流し型(12cm×7cm)→無ければタッパーやバットで代用
- ゴムベラor木べら
- 鍋
- 計量スプーン
- 計量カップ
- クッキングシート(型に合わせてカット)→あると取り出しやすい
- 「おいしゅうなれ」とあんこへの呼びかけ
栄養量と効能
〈1人分(1/5切として計算)〉
栄養素 | 量 |
---|---|
カロリー(エネルギー) | 307kcal |
たんぱく質 | 3.9g |
脂質(1日あたり62.0g) | 0.1g(1日量の0%) |
利用可能炭水化物(糖質) | 75.4g |
食物繊維(1日あたり19.0g) | 3.8g(1日量の20%) |



隠れた美容の伝道師「あずき」をピックアップぢゃ!
- 食物繊維と糖質で構成される炭水化物が主体の豆
- 低脂質でヘルシーな食べ物の一つ
- タンパク質や食物繊維が豊富で、ビタミンB群やミネラルも含む
- 鉄分やカリウムといったミネラルだけでなく、サポニンやポリフェノールも含む
食物繊維 | 便秘対策(美容にも関連) |
鉄分(Fe) | 貧血に効果的(ビタミンCも摂るとより効果的) |
ポリフェノール | 美容効果(抗酸化作用) |
サポニン | 中性脂肪やコレステロールを下げる |
カリウム(K) | ナトリウムを排出して血圧を下げる |
羊羹の簡単な作り方
羊羹作るのはすごく大変?とんでもない!混ぜて練って固めるだけ♪



ポイントやコツを押さえてしまえば心配ないけん!
レッツようカーン♪
羊羹の作り方
羊羹の作り方やポイントを解説していきます!
下準備① クッキングシートを使う場合、底と側面の形にカットしておく
中火
- 鍋にすべて合わせて1分以上沸騰させる(焦がさないように注意)
弱火でじっくり
- ①の鍋にこしあんを入れて加熱し、焦がさないように混ぜながら練る
- ②のあんをへらで混ぜた時に底が見える
- 混ぜた時のあんがすぐに戻らない(流れない)程度まで煮詰める
- 適度な硬さに煮詰まったら型へ流し込む
- 粗熱が取れたら冷蔵庫で1時間以上冷やし固める
- 型から外したら完成
ポイントまとめ
- 寒天は必ず1分から2分は沸騰(加熱)させないと後で固まりが悪くなる
- あんこは色も相まって焦げが分かりにくいのでよく様子を見ながら練る
- 練りあげた後は、40℃くらいで固まり始めるので粗熱を取り過ぎないように注意
羊羹の失敗原因と対処法


ここでは、羊羹の失敗原因や対処法を紹介します。
あらかじめ失敗例と対処法を押さえておくと成功する確率がグッと上がりますよ♪
分離・層になる・固まらない
よくある失敗は、「冷やした後にあんこが分離していた」、「寒天層ができて二層になっていた」が多いようです。
では原因と対処、お直し方法も合わせて紹介します!
原因
- あんこの練りが足りない
- 寒天の加熱不足(溶けていなかった)
- 分量が違っていた
対処法
- 単に軽くかき混ぜるだけでは×、へらで全体を切ったり回し混ぜたりしてしっかりと練り上げる
(和菓子職人は2時間練るそうです)
- 作り方のポイント「寒天は必ず1分から2分は沸騰(加熱)させないと後で固まりが悪くなる」を守りましょう
- 羊羹の基本的な寒天分量は 水100~125gに対して1g(今回のレシピは固めなので寒天多め)
お直し方法
- 水っぽくて固まっていない羊羹は、そのまま再度加熱して練りながら水分を飛ばす
- 練り不足の場合も同様に、再加熱してしっかりと練り直す
- 煮詰めすぎた場合は、少量の水を足して再度練る
- 寒天が少なくて固まっていない場合は、別に水と粉寒天を煮溶かしたものを準備し、固まっていない羊羹を合わせて加熱して練り直す
羊羹 材料の代用3つ






三温糖や黒糖
砂糖を上白糖ではなく、黒糖や三温糖を使いたい!って方いらっしゃるはずです。
代用は可能で、分量も砂糖と同量で大丈夫です。
砂糖の種類によって風味も異なりますので、色々な砂糖で試してみるもの面白いかもしれませんね!
ゼラチン・アガー
羊羹は基本的に寒天で固めていますが、寒天独特の硬さが苦手な方、安心してください。
ゼラチンやアガーでも寒天の代用できますが、分量が異なりますのでこちらを参考にしてください。
仕上がりは水羊羹のようなプルンとした口当たりになるので、暑~い夏季にはオススメですね!
つぶあん
「こしあんよりつぶあん派!」と叫びたい方もいらっしゃるはずです。



レシピを書いておきながらすみません…私は「つぶあん派」です!
レシピは、こしあんと同量でつぶあんで作ることができます。つぶあんで作る際のポイントを紹介します。
- 冷蔵庫で冷やしている場合は室温に戻しておく
- 溶かした寒天に入れる時、2回に分けて合わせる
- 塩を一つまみ足すと甘味が引き立つ
羊羹 アレンジレシピ3つ






羊羹というのは余ると使い道が少ない…と思っている方多いはずですが朗報です!



ベースは美味しいあんこ!色々なアレンジができるくりりん!
ここでは簡単アレンジレシピを紹介します。
どえりゃあ小倉トースト
羊羹をトーストしてあまじょっぱ系アレンジ♪
これでお子様も喜んで食べること間違いなし!超手軽なのでお試しあれの一品です。
材料 | 量 |
---|---|
食パン(厚さはお好みで) | 1枚 |
羊 羹 | 1~2切 |
バター(マーガリンでもOK) | 適量 |
- 食パンにバターもしくはマーガリンを塗る
- 5mm~1cmの厚さに羊羹をカットする
- ①の上に②の羊羹を敷き詰める
- トースターで3~5分焼いて完成(お好みの焼き加減でOK)
王道の栗羊羹
羊羹の作り方は基本と同じで、栗の甘露煮を使えば簡単にできちゃいますよ♪栗をふんだんに使うと豪華ですね!



9~10月にかけてが栗の旬!!
おもてなしの一品にいかがくりりん?!
ようかんしるこ
こしあんで作った羊羹は、もちろん元はこしあんですよね?
余った羊羹でおしるこなどいかがですか?クーラーで冷えた体も温まりますよ♪
材料 | 量 |
---|---|
羊 羹 | 60g~(約1~2切) |
水 | 60ml(羊羹と同量) |
塩orこぶ茶 | 少々 |
切り餅 | 1個 |
- 鍋に羊羹を小さく切って入れ、水も合わせる
- 中火で加熱して羊羹を溶かす
- 塩orこぶ茶を加える
- 切り餅を入れて少し加熱してできあがり
まとめ
家庭でも作れる羊羹のレシピはいかがでしたか?



洋菓子を食べる機会が多いかもしれんが、和菓子も食べてほしいぞな?
伝統である味や技術を、見て食べて五感で感じることでより味わい深くなるかもしれませんよ♪
- あずきは低脂質、栄養バランスの良い食材
- 寒天は必ず1分から2分は沸騰(加熱)させる
- あんこと寒天液を合わせたらしっかりと混ぜて練り上げる
- 焦げやすいので火の調節に注意する
- 練った後は固まりやすいので速やかに型に流し込む
最後までお読みいただきありがとうございました!
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